「学校でもはめていられるように小ぶりのものにしたんだ」



「うん ありがとう すごく気に入ったよ」



にっこりと笑って紫月の首にもう一度抱きつく。



「葵が卒業するまで待つつもりだったけど我慢できないから在学中に結婚しよう」



葵は高校2年生。


結婚してもあと1年以上高校生活を送る事になる。



「うん」



「すぐにでも結婚式を挙げたいから忙しくなるよ?」



もう一度唇にキスを落とすとしばらく2人は書斎から出なかった。