「よく寝ていたね」



葵の動きに苦笑いしながら右手で前髪をかきあげる。



めちゃくちゃな浴衣姿が可愛かった。



浴衣の前は合わせが開き、胸のふくらみが見える。



ふくらみに自分が付けた赤い花を見つける。



紫月の視線に気づいた葵は慌てて浴衣の前をかき合わせる。



「紫月のエッチ!」



「男は誰でもスケベなの」



紫月が葵の慌てように笑った。