「紫月~?出るから向こうを向いてて」


お風呂は部屋にしかないと言うから入ったが紫月が気になってゆっくり出来なかった。



紫月の声が聞こえない。



葵はバスタオルを身体に巻きつけて部屋を覗いてみた。



「寝てる・・・」



ほっとして用意されていたピンク色の浴衣に袖を通す。



ここの旅館は浴衣の種類が豊富で有名なのだ。



袖を通して固まる。



着方わからないよ・・・。