小さい頃からずっと好きだったんだよ・・・紫月(しづき)。 



大好きな紫月には滅多に会えないけど今までもこれからも紫月以上に好きと言える人はいない・・・。


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「葵(あおい)!」



学校の門を出た所で自分を呼ぶ声に葵は振り返った。



「紫月っ(しづき)!」



葵と呼ばれた少女は声のした方を向くと、大きな黒塗りの車の側に立っているジーンズに紺のジャケット姿の背の高い青年を見つけ走り寄った。



名前の通り紫暗色の瞳。



彼は日本人と北欧系のハーフで髪の色は銀髪、見目麗しい美形なのだ。