ダイニングルームに入ると紫月がコーヒーを飲みながら新聞を飲んでいた。



いつものスーツではなくラフな黒のTシャツとジーンズ姿だ。



銀色の髪は無造作に前髪を下ろしている。



カッコいい・・・・。



紫月の容姿は外人そのものだった。



紫暗色の瞳は葵の好きな色。



身長も高いからモデルにだってなれそう。



もちろん顔も申し分がないんだけど。



「葵、おはよう」



新聞から顔を上げてにこっと笑う。



「おはよう 紫月」



葵は対面の席に着くとメイドがアイスティーを持ってきてくれた。