「留学中にちょこちょこ付きまとった小さな女の子にね」



「うそ・・・」



めったに会えない自分は恋愛の対象になっていないと思っていた。



「うそじゃないよ。でなければ、忙しい時間を作って君の顔を見に行ったりはしない」



突然の紫月の告白に葵はぽかんとしている。



夢でも見ているの・・・?



「妹としか見てくれないのかと思っていた・・・」



葵はベッドの上に起き上がった。