ベッドに下ろされると同時に紫月の唇が葵の唇を塞いだ。



「ん・・ぁっ・・」



容赦なく葵の唇が攻め立てられるように侵蝕されて行く。



経験したことのない濃厚な口付けだった。



「ぃやっ!」



葵が顔を背け紫月から逃れる。



「由布子さんがいるでしょう!」



葵が彼の目をまっすぐ見つめた。



「由布子とはなんでもないよ」



紫月はため息をつくと、葵の目を探るように見つめた。