紫月の腕が背中にまわった。



紫月は葵を抱き上げると部屋へ向かった。



「一人で行けるよ」



有無を言わさない紫月に葵は口で抵抗してみた。



「黙ってて」



軽く紫月にあしらわれて葵は口をつぐんだ。



紫月に抱かれるのは好き。



大好きな香りと紫月の顔を近くで見れるから。



葵の部屋に入ると真っ直ぐベッドに向かう。