葵!どこにいるんだ!



両手を組みその上に額を乗せた紫月は不安だった。



恭臣はそんな紫月を目にした。



理事長・・・



あんなに苦しそうな姿の理事長を初めて見た。



恭臣は戻って来た事を知らせる為にわざと足音をたてた。



「ああ・・・恭臣、ご苦労だった」



恭臣に気がつき紫月が顔を上げた。