リビングのソファーにドカッと座り、車のキーケースをガラスのテーブルに無造作にほうり投げる。



恭臣からの連絡はうれしいものではなかった。



葵はまだ見つからない。



時間は22時を回っていた。



紫月もいろいろな所に車を走らせ、たった今帰って来た所だ。



万が一事を考えて警察にいる知り合いの刑事に連絡した。



自分のボディーガードも葵を見つけられない。



お手上げだった。