「そう」



恭臣が運ばれてきたアイスコーヒーを口にする。



「紫月・・・?」



葵の口から居るわけが無い人の名前が出た。



「葵さん?」



恭臣は葵の視線を追った。



2人の座っている席からホテルの入り口が良く見えた。



ホテルの入り口に普通の人とは違う雰囲気を持った紫月が女性と入って来た。