「葵さん 疲れた?」



恭臣がしっかり手をつないでくれているから離れないで歩いているが人の多さといったら驚くばかり。



慣れていない葵は人に酔ってしまった。



「ちょっと気持ち悪くなっちゃった・・・」



瞳が潤んでいる。



「病み上がりで疲れたんですね」



恭臣がどこか休める所はないかと考えた。



渋谷の町をたくさん歩いたから疲れたのだろう。