翌日は日曜日だった。



恭臣がお昼過ぎに来てくれた。



昨日の事が心配で来たのだ。



葵はクーラーの効いたサンルームで本を読んでいたが、恭臣の姿を見るとうれしそうに本を置いて彼が座るのを待った。



頬の傷跡はうっすらと赤く筋がついている。



恭臣の視線が頬に行ったのを葵は見逃さなかった。



「あっ、これ?」



葵が傷を指差す。