「真屋様!」



由布子の酷い言い様に宇津木がたしなめるように口を挟んだ。



「あら、いけない!紫月から何も言われていないのね」



「・・・・」



葵は何も答えられなかった。



宇津木さんの慌てようだと本当に出て行かなくてはならないのかも。



「お人形みたいにかわいいのね 紫月がイギリスから連れてくるのも無理は無いわね」



「いきなりやってきて葵さんを侮辱するなんてどういうつもりですか?」



恭臣が立ったままでいる葵の側に来ると怒りを抑えて聞く。