婚約者・・・・? 


紫月に婚約者がいたの・・・・?



葵の瞳がかげる。



由布子が葵の前のソファーに優雅に座る。



「紫月が後見人になった葵さんね?」



もっと小さな子供かと思っていたけど・・・。



目の前にいる少女は女の由布子が見ても綺麗だった。



「はい」



「まあ・・・このお屋敷に住むのも少しの間だけどよろしくね」



美しくお化粧を施した由布子の顔が無表情で葵は戸惑う。