「葵様 紫月様からお電話です」



夕食を食べ終わった後、宇津木から電話があった。



葵は嬉しくて言われたとおり電話のボタンを押した。



「紫月?」



『葵、体の具合はどう?』



まるで近くに居るかのように紫月の声が聞こえる。



「うん、大丈夫だよ。月曜日から学校に行って良いって 京先生が」



『本当にそう言ったのか?無理はするなよ』



学校へ行くのは早すぎると紫月は思った。