「大丈夫だよ。心配しなくても、殺したって死なないやつだよ。紫月は」



京一郎が笑って心配する葵を安心させようとした。



「でもまあ・・こんなに葵ちゃんをほったらかしにしていると俺がさらっちゃおうかな?」



葵の漆黒の瞳をじっと見つめて言う。



「せ・・先生?」



「じょーだん!」



京一郎は笑って立ち上がると看護師を連れて帰っていった。



あっちこっちで口説いていそうだよね。先生って