「恭臣君、わざわざありがとう」



花束を受け取る。



「とってもきれい・・・」



「葵様、活けてきますわ」



貴子が手を差し出す。



「お願いします」



恭臣はすぐ横のイスに座り話を始めた。



「葵さん、半日しか居なかったでしょ、学校中が葵さんの事を知りたがって大変だったんだよ」



倒れた事も広まっていたし、それより理事長の車から降りてきた事が噂を広めていた。



恭臣は学校の事や今流行っている事など話してくれた。



葵は久しぶりにたくさん笑った。