喉の渇きを覚えて葵は目を覚ました。



起きた気配を感じて看護師がベッドの側に来た。



「ご気分はいかがですか?」



昨日と違う看護師だ。



だが看護師の服装をしていたから葵のぼんやりした頭でもこの屋敷のメイドだとは思わなかった。



「のどが渇いた・・・・」



かすれた声しか出なかった。



看護師はベッドサイドのテーブルの上の水差しからコップに水を注ぐ。