「葵 気分は?」



書類をテーブルに置くと片手を葵の額に置き熱を確かめる。



まだ熱は高いが呼吸は楽になったようだ。



「迷惑をかけて ゴメンナサイ・・・」



「俺もうかつだったよ 君は小さい頃から病弱だったのに 無理をさせてしまったせいだ」



紫月の手が葵の髪を優しく撫でる。



葵が小さく首を振る。