紫月は葵の部屋のソファーに座り診断を待っていた。



葵がうわ言で父親と母親を呼んでいる。



「くそっ!」



なぜこんなになるまで気が付かなかった!



兆候はあったはずなのに!



自分が苛立たしい。



葵を診た京一郎が紫月の元へ来た。



「風邪だよ かなり酷い。お前のお姫様は一週間絶対安静だ。看護師を置いていく。入院をさせたい所だがな」



注射のおかげで葵の呼吸が落ち着いてきた。