「どこに行くの?」



自宅に送ってくれるのではないとしたら・・・



「もう着いたよ」



車はロンドン市内の最高級ホテルのエントランスに到着した。



「ホテル? すごい! ここのティールームのケーキが最高においしいって有名なんだよね あっ わたしふさわしい格好していない・・・」



水色のブラウスに短めのデニムスカートだ。



「そのままで大丈夫」



葵の天真爛漫な言葉に笑う。