あの夢を見始めてから数日間、これが毎朝の日課みたいになっている。




なんで何回も落ちるのって思うでしょ?




私だって夢を見始めてからすぐには夢だってちゃんと分かってる。




だけど…




夢にしてはあまりに普通だし、



それにどんどん小さくなってくあの男の子の背中を見ていると手を伸ばさずにはいられなくなる…




……って何言ってんだ、私は。



こんなのただの夢じゃん。



「菜月ー!早く支度しないと遅刻するわよー!」




リビングからお母さんの声が聞こえる。




「あ、うん!今行く!」