「やっほー!ゆっきちゃん!」



明るいその声にゆきは体をビクッとさせる。



ゆきの名前を呼んだ男子生徒は廊下側の窓枠に両肘で頬杖をつき、ニコニコしながら私達のことを見ている。



白っぽい金髪の前髪を結んだ上に、クロスされてる赤いピンドメ。



両耳にはキラキラ輝く王冠のピアス。



「げ…」



「ゆきちゃんポニーテール可愛いね!もちろん下ろしてるのも可愛いけど」



「あーはいはい。そうですねー」