気をつけて帰れよー

なんていうザッキーのことばで、みんな一斉に帰り出した。





帰る支度をしていると
隣の席の子からはなしかけられた。


「向葵ちゃん??
私、本田紗那(ホンダサナ)!」




そう言った紗那ちゃんは、
ふわふわのくせっけのポニーテールと、目の上ギリギリのパッツン。

顔は小さく目も丸く鼻筋も通っていて
文句無しに可愛い。

おまけに身長は154ぐらいの小柄。




「紗那ちゃんね!
私のこと向葵って呼んで?」



「向葵!私のことも紗那でいいよ〜」



「わかった!紗那〜!」




「そうだ!
仲良くなった記念に今からカフェでもいこうよ!」




「えっ?!」



突然のことに思わずビックリした。

知り合ったばっかりなのに
もうカフェに行こうだなんて。

人見知りの私には想定外だった





「いや…?」



「いやいや!ビックリしただけ!
私も行きたい!いこー!!」



「やったー!!
私桜木中出身だから友達も連れてくるよ!
親睦会ということでっ」



桜木中ってことは、碧唯といっしょか。
ずるいなぁ。




「ありがとう!
同中いなかったから困ってたんだよねー」



「じゃあれっつごー!!」