いや、正確に言えば、

しようとした


目の前に5人の人影が現れるまでは

「さっき、木の上で見てたよな。」

フードを深くかぶっているため顔までは見えないがそこそこハスキーな声が響く

『だったら?』

「お前何者だ?」

『名乗るほどの者じゃないさ』
「随分と俺らを舐め腐ってるみたいだな。」

あら、これが皮肉だと気づくほどオツムは良かったみたい


『ってかぶっちゃけ、お前らが先に名乗れよ、俺のこと聞く前によ。』