「お前の名前は?」 忘れててくれてよかったのに。 このまま居なくなろうと思ってたのに。 『お前らが知る必要ある?』 ちょっとお上際が悪いか。 でも、さっきの声にちょっと僕の中の警戒レベルが上がったんだ。 「俺らは教えた。逃げるのか?」 『別に逃げやしないけどさぁー。』 微弱な殺気が言葉に混じり始める。 『お前らしつこそうなんだけど。なんか正体突き止めるまで永遠と付きまとわれそうな気がする。』