そんな思いが通じたのかはわからないけど、一呼吸置いたあと翔は口を開いた。
翔「……気にすんな。頼まれたらそれを果たすのは、当たり前だろ。
それに、俺がやりたくてやってるだけだから、お前はなんも気にすることなんかねぇよ」
「…ありがとう。ほんとに、感謝するよ、毎回……」
…私の想いが、通じたみたいだった。
私の名前を呼ばないでと思ったから、翔は名前を呼ばなかったんだ。
涙声で、お礼を言う。
しんみりした空気はここで終わった。
なぜなら。
京「翔は一生俺らに飯作っときゃいいんだよ!」
翔・伶「ならお前は一生飯食うなボケナスが」
京がものすごく場違いな発言をしたからだ。
それに対して私達は綺麗にハモりながら京の事をボケナス扱いした。
ガハハ、と下品な笑い方をしていた京は、「ガーン…(?_?|||)」と効果音を口にした。
…効果音を口に出して言うやつ、初めて見たよ私…。