身を乗り出して翔の額に手を当てたけど、別に熱があるわけでもなかった。
というか余計に顔が赤くなった。
…そんなに暑い?もう11月なのに……。
逆に寒いくらいだよ。
「……本当に、大丈夫なの?」
翔「大丈夫に決まってんだろっ」
いいからほっとけ! と、不自然に顔を逸らした翔は、
(……やっべぇ……今のは不意打ちすぎんだろ……っ///)
と、一人で焦っていた。
そして、珍しく静かに食事をしていた京は、
(……無自覚って、俺たちにとって恐怖でしかないな…)
と、顔に苦笑いを浮かべながら、若干その頬を赤く染めていた。
もちろん、2人がそんなことを思ってるって知らない当の本人は、
「〜♪〜♪♪…(やっぱ翔の料理は神だわ)」
と、頬を赤く染めた元凶の顔に笑顔を浮かべ、そんなことを思いながら呑気にご飯を口に運んでいるのだった。