その姿を見た春斗は怯え、震えていた。



春「ご、ごめんって! ね、許して……!」


蓮「………はぁ。次はねぇからな」



般若の顔を元に戻した蓮は、ため息をつきながら静かに告げた。

それを聞いた春斗は、あからさまにホッとした表情になる。




昴「…終わりましたか?終わったのなら、さっきの続きをしますね。

黒野さんを倉庫に連れていくのは、いつにしますか?」


蓮「……今日」


昴「了解。では皆さん、放課後屋上に集まってください」



そのあとにみんなで3-Aに向かいましょう。

そう言って昴は再びパソコンを触り始めた。


放課後になるまでの間、みんなはずっと屋上にいて授業をサボっていたが、その間ずっと昴は口を開かなかった。




昴「……………(まさか、な…)」




昴が心の中で思っていることは


本人にしか、わからない───




《雪火 side end》