そこからそいつらはずっと私に話しかけてくる。

ま、ウザいから当然フル無視ね。


…こいつらが話しかけてくる度に、クラス中の女子からの目線が痛いんだよね。いい加減やめてほしいわー。




「…てか今何時」


昴「今はお昼休みですよ。朝からずっと寝てたんですよ、あなた」


「…………は?」



時間を聞いて固まった私に、茶髪野郎はどうしたんですかと問いかけてくる。

だが固まってる私にはその声は届かない。



「え、嘘でしょ…」



顔を真っ青にさせて急に席を立った私に、2人は疑問の目を向ける。

だけどそれすらも気にならない。


勢いよく机の横にかかっている鞄をひっ掴むと、そのまま勢いよく教室を飛び出した。




え、おい、待てよ!

蓮の声に聞こえないふりをして、くそ長いピカピカの廊下を猛ダッシュで駆け抜けた。