───ガヤガヤ……
「…ん…ぅ」
?「やっと起きたか」
どれくらい寝たのかわからないまま、目を覚ました私。
そして、不意に横から聞こえてきた声に首を傾ける。
「……空耳?」
「じゃねぇよ。隣にいるだろ」
声が聞こえた方に首を回す。そこには目的の金髪ヤンキー(と茶髪のメガネ野郎)がいた。
………作戦、開始。
「…あんたら、誰」
金髪ヤンキーの…広瀬 蓮という人物を知らないふりをしてそっけない態度をとる。
その事に2人は少し目を見開く。その反応も予想済み。
?「僕らのこと、知らないんですか」
蓮「珍しいもんだな」
「………あのさぁ」
誰だか知んないけど、自意識過剰発言やめてくんない?
心底うざったそうな顔して告げる(主に茶髪野郎…内藤 昴に向けて)。
その私の言葉に、わざとだろっていうくらい大きく目を見開く2人。
ここまで大きな反応を見せると思わなかったけど、こういう発言をすれば向こうは私に興味を持つだろう。