「……なぁ、そこで何してんの」


「!? …なんでもいいじゃねぇか、ほっとけよ!」


「ふーん。じゃあ俺も混ぜて?」


「…いいぜ。じゃあここ抑えろよ」


「おう…って言うわけねぇだろバーカ」




急に姿を現した男が強姦に参加すると思いきや、女性の手首を掴もうとしていた手は主犯の男の頬にめり込んだ。




「嘘だろこれで倒れるとか弱すぎ」


「!?!? くっそ、てんめぇ…っ!!!」


「あ、今のうちに逃げていいよ…って、そのカッコじゃ逃げれないか。

じゃあちょっと待ってすぐ片付けるから、さっ」



男達が殴りかかってきているにも関わらず、呑気な声で女性に話しかけるそいつは、相手の顔も見ずに反撃にかかる。



…そう、目をつぶっていたのだ。