黒い大きな瞳でいつも見つめてたね。
輝く黒い体でいつも包んでくれたね。
貴方のお嫁さんのモモと出会った時、優しくキスをして、脅えてるモモを安心させてたね。それから二人寄り添って私の側でいたね。当たり前の幸せな日々が続くと思ってた…
私が嫁ぐ前の夜…二人は冷たい雨の中…冷たい道路に横たわっていたよね…
貴方達がいなくなったって聞いて必死で探してやっと見つけた時…貴方達の顔はとても険しい顔をしてたけど、抱いて帰って家に着いた時は安らかな顔になってたね。外傷も無く二人とも、とても綺麗な体だったね。今も忘れて無いよ!貴方達の重さ。顔。綺麗な体。もう少しで家だったのにね…病院の先生がね言ってたよ!モモが飛び出したのをリキがかばいきれなかったんだろうって…
次の日の結婚式で前撮りしていた私の晴れ姿の横に寄り添って写ってた貴方達が涙で良く見えなかったよ…
あの日から1年…
雨が降るたびに思い出してしまう…
リキとモモにこの手紙を送ります。
リキ?モモ?元気でいますか?神様の言う事をちゃんと聞いてる?私の晴れ姿…ちゃんと見てくれたよね!時々貴方達の気配を感じるけどちゃんと神様のお許しを貰って来てるんでしょ?いつでも遊びに来てね!それから、ひとつ約束して欲しいの!私がそっちに行く時にレインボーブリッジを渡って迎えに来てね!約束よ!
みんなは私達の身代わりだって言ってたけど身代わりなんてしなくていいから、近くに居て欲しかった!モモ?貴方があっちに行った後に生理用品が届いたんだよ!どうするの?まだ箱に入ったままなんだからね。ちゃんと取りに来てね!待ってるから!
また手紙書くから…
神様。ヤンチャで優しい子達です。私が迎えに行くまでよろしくお願いします。

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