‘‘俺ずっと、人と関わりたいって思ってたんだ。でも耳が聞こえないから関わりができないって言われ続けてきた。だから、夕莉ちゃんと話せて嬉しい。
夕莉ちゃんっていう光をずっと求めてたんだ。’’
‘‘璃緒くんの言葉を借りるなら、私はずっと闇の中にいた。’’
‘‘・・・・・闇’’
‘‘音階が聞こえるから、なるべく人との関わりを避けてきた。人と関わるのが大嫌いだった。
自分の環境に抗い続けた璃緒くんと私は違う。でも璃緒くんのおかげで少しは関わり合う楽しさを知れたのかもしれない。ありがとう’’
‘‘お礼を言われることは何もしてないよ’’
と言い、笑顔を作る璃緒くん。