そして、携帯で‘‘ありがとうございます’’と打った。




すると彼が携帯を取り出し、文字を綴り始めた。




‘‘携帯で言葉を打ってくれてありがとうございます。俺は耳が聞こえないので、助かりました。’’



‘‘いえ、大したことではないので、大丈夫です。’’




と打った。



‘‘どこへ行くんですか?’’



‘‘図書館です。’’




‘‘俺も図書館に行くんです。一緒に行きませんか?’’