「そうだったんだ。」





「うん。」





「私、全然璃緒くんのこと知らなかった。ごめんなさい」





「大丈夫だよ。それに分かっちゃったら、俺の作戦が台無しになっちゃうかもしれなかったし。」




と、人差し指を唇にあて、悪戯の笑みを浮かべる璃緒くん。





「さ、寒くなるから、帰ろ?送ってく」




「え、大丈夫だよ」





「なんで?だって俺たち、カレカノになったんだよ?それに無意識に音階聞いてまた、倒れられたら困るからね」