「え、同じ、学校?!」





「そう同じ学校。俺、学校で夕莉ちゃんのこと何度も見かけてたんだよ。体質のことも知ってた。」





「じゃあなんであの時から今まで、」





「話してみたかったんだ。でも普通に話しかけても、具合悪くなっちゃうだろうから、あえて、補聴器を付けたの。俺のこと知らないのは、無理ないと思うよ。」






「手話は?なんで手話出来たの?」



「親戚に聴覚障害の人がいるから、その人と会話したくて手話を教えてもらったんだ」