『秘密?』




『俺、実は、耳聞こえるんだ』




といい、補聴器を外した。




「えっ!?」



思わず、手話を使うのを忘れ、声がもれた。



「だから俺、耳聞こえてるんだ。」






「なんで?
今まで騙してたの?」




「秘密にしててごめん。
実は俺夕莉ちゃんと会うの、駅が初めてじゃないんだよ?って言っても俺が一方的に知ってただけだけど」




「え」




「実は同じ学校なんだよ」