~待つこと数分~



トントン



私の肩を叩く音。




彼が来た合図。




『ごめん。待たせちゃって』




『こっちこそ急に呼び出してごめんね』








『大丈夫だよ。隣座っていいかな?』





『うん』




璃緒くんが隣に腰を掛ける。





『で、伝えたいことって?』





『あ、あのね……。
私、璃緒くんが好きです。璃緒くんに好きな人がいるのは分かってるんだけど、どうしても伝えたくてっ!………。』




あぁ、今の私、顔絶対真っ赤だ。