さよなら青春




























「あつ…」
まわりの木々から聞こえる蝉の大合唱に容赦なく突き刺す夏の日差しにうんざりした顔でずるずると熱くなったコンクリートを引きずるように歩く

「地球温暖化、ってやつ?」

豚の丸焼きができちゃうよなんて皮肉じみたように呟く

今日はせっかくの土曜日
そんな日はわたしにとってずっと家に引き込もってられる最高の日
…だったはずなのに

私をこんなむせかえるほどの暑さの中呼び出したバカ野郎の顔を思い出す
ああ、思い出しただけでもイライラする!