続いて連れてこられたのは物置き。やっぱり木製のプレートがかけてあった。

「掃除道具はここにしまう」

『確認していいですか?』

「あぁ」

何あるんだろ?しゃがんで、開き戸になってる戸を一気に開け放つ。

えーと、掃除機はあるけどこれ何年前の?あ、ほうきある。手に取ったら、掃くところが折れた。劣化がすごい。

更に中を覗こうとしたとき、視界の隅で何かが動いた。

ん?視線を向けると、黒いテカテカしたものがカサカサと…。

「っ!!」

「うお!?」

バシーンっと持っていたほうきを叩きつける。金髪の人の驚いた声がしたけど、それどころじゃない。

ちょろっとほうきを上げてみると、ちゃんと仕留めたみたい。

あー、これどうしよう。掃除機動くかな。

「ここちゃん勇ましいねぇ…」

「…」

なぜかドン引きされてる。そんなこと言われても…。

それよりこれ…。あ、ごみ袋発見。その袋をひっくり返して、袋越しにそーっと摘まんで、即座にひっくり返す。

あ゛~!気持ち悪い。

口を結んできゅってした。