「ここちゃん、どいてみ?」
金髪の人に肩をちょんちょんってされて、ドアの前から退く。代わりに立った金髪の人は、思いっきり踏ん張るとドアを思いっきり引く。
「っうお!?」
「!!」
「…」
…なんか雪崩てきた…。っなんかくさい!!
呆然とそれを見つめること数十秒。流石に笑えないのか金髪の人もイケメンさんもその顔はげんなりしていた。
「コンナニタマッテタノカー」
「…」
…服ほとんど男物だ。というか、本当にどうやって生活してるの?洗濯すらしてないの?…。
「ここちゃん、大丈夫。これまだ2回しか着てないから」
「…」
洗えないから買うのか…。そういう問題じゃない。
思わずため息をつく。やだなー、あっちにもこっちにもGの予感。
これ片付けるのに何日かかるのかな…。
考えたくない。
とりあえず、金髪の人と一緒に雪崩れたものをまた押し込んで、とりあえず封印した。