「お前を買ったのは、ここの家事全般をさせるためだ」

「…?」

家事?ん?…家政婦さんみたいな?



『玩具にされるんじゃないんですか?』

「…お前あのバイヤーに吹き込まれたな。残念ながら、お前に欲情してる暇はない。期待してたところすまなかったな」

…と、いうことは。私、もしかしなくても、売られたあともそう大してやること変わらないのでは?

こてんと首をかしげていると、頭を掴まれて正位置に戻される。

「いいか。俺がお前に望むのは、家事全般、それだけだ。食事から洗濯、掃除、すべてを任せる。もしできなければ、容赦なくあの変態どもに売り付けてやる。分かったな」

「コクコク」

「よし。とりあえず、お前の主な職場を見て回る。ついてこい」

立ち上がったイケメンさんに続こうと、足に力を入れるとビリリッとする。

ダメだ。しびれた…。うぅっ立ちっぱなしは慣れてるけど正座は慣れてないー!!

無理矢理立ち上がって、足をひょこひょこさせながらあとに続く。