夕方の駅のホーム
帰宅を急ぐ人の波の中に

小さな姿の君を見つけた。

違う将来を想うことなど
二人とないと信じていたあの頃。


君と離れてからずっと一人だけど
目を閉じる瞼の裏には二人の姿が浮かんでくる。

そんな当てのない日は過ぎてゆくけれど

僕のずっと未来への希望をなくしていたんだ。

君以上の人がいなくて
僕は大人にもなれなくて。

言葉にならないほどの切ない気持ちで
いっぱいなんだよな…。

もし許してもらえるのなら
君といる世界だけをもう一度
優しく包み込むように

君を愛することができるのにな…。







END