「おはよう、2人とも」



「ねーねー!朱莉っ!聞いてよー!あのねっ、昨日ねチェリストのコンサートをやることがね、決定したの!」



ねっ、ねっ!と言ってくるが、チェリストというバンドの曲を聞いたことのない、私にはついていけない話だ。


それプラス、どうでもいい。



「華、朱莉が退屈してる。」



「えぇ、なんでぇ〜??」



「朱莉はバンドとか興味ないから」



「えー、じゃあさ、朱莉もコンサート行こー!」



何がどうなって、そうなった?


謎の思考回路の持ち主華には、ついていけない。


あ、遠くから担任が来るのが見えて慌てて、教室内に入る。


そして、いつの間にかコンサートの話は無くなっていた。





ホームルームが終わり、また1日が始まった。