「んじゃあ、放課後にでもバスケ部に行くか…」



「うぅ…すいません…」



「気にするな。とりあえず、朝の生徒会は終わりだ。解散」



うぃーす、おっす、へーいなどなかなか特殊な返事が返ってきたのは、気にしないことにする。


役員全員が、それぞれ生徒会室を出ていき、気づいたら、あと10分後にホームルームが始まる時刻になっていた。


生徒会室の鍵をしめ、校内イケメン先生ランキング2位ということが自慢な、残念系イケメンの、原田先生に渡した。





教室の前では、2人の女子が私を待っていた。


鈴木 真知と、源 華だ。


2人は、私にとって親友だ。お昼や移動など、一緒にいる時間は長い。


かれこれ、2人とは中学からの付き合いなため、5年間の縁がある。



「あー!朱莉!おはようー」



天真爛漫の挨拶をしたのは、ふわふわしたイメージが強い、華。



「朱莉、おはよう。」



キリッとした、真面目ちゃん挨拶をしたのが、真知だ。