新side

いやぁ、今日から教師か…


僕は楽しみな気持ちと不安な気持ちが混ざったせいかいつもより早く起きてしまった。


「そういえば、あの女の子…」


あれから無事に帰ったのか…?
援交とか、してなさそうだけど…
帰る家ないって言ってたしな。


「まあ、今日学校で会うだろう…」


僕はササッと支度を済ませ、少し早めに学校へ向かった。



そして、迎えた全校朝礼。


僕は挨拶をしながらあの女の子を探した。


あ、いた。


あの女の子は目を見開いて俺を見ていた。

あー、そっか
あの子僕を教師だって信じなかったもんな…。そりゃ驚くか。


昨日泣いてた、よな。


泣き顔が頭から離れなくてそれだけがなぜか心配だ。
あの泣き顔が頭から離れない。

僕は2年5組の担任を任せられた。

こんな新人が担任?!って思ったけど、せっかくのチャンスを無駄になんてしたくなくて快く受け入れた。


そして僕は今、教室の前で深呼吸中。


スゥー…ハァー…


「よし」


僕は気合いを入れて今日の扉を開けた


「…キ、キャァアアアアッッ」


…は?!


扉を開けた瞬間なにこの黄色い声…


「やばくない?!かっこよすぎ!」

「うちら結構ラッキーじゃん?!」

「付き合ってー!」


などの女子の声…


あぁ、僕は普通の人より容姿が整っているせいかいつも周りの女に騒がれていた

あ、べつにナルシストってわけじゃないよ?


「…あ」


教室の隅っこの席にあの女が外を眺めていた。


へえ、僕が受け持つクラスにいるのか。


なぜか僕はこれからが楽しみだと思ってしまった。