たっくんは、昔からあたしのことをよく分かってる

『ありがとう、いつかちゃんと話すよ…踏ん切りが着くまで待っててほしい…』

そう言ってたっくんを見た

「あぁ、待ってる。無理していう必要はねぇよ!」

そう言って頭を撫でてくれた

フッと笑うと

「かわいいな!紘!」

ぎゅっと抱きしめられた

『苦しいわ!』

ゴスッ

「くっ…今、加減してねぇよな…」

『すぐ抱きつく変態に手加減なんか必要ねぇだろ?』

あたしは、仁王立ちで床に疼くまっているたっくんにとてもいい笑顔を見せたが

「紘さん、後ろの鬼をしまってくれませんかね?」

『ん?イヤだな!たっくん!鬼なんて出してないよ!』

まぁ、こんなのたっくんにとってはそこまで怖くはないんだろうけど…

「まぁ、いいや…そーいえば、言ってた通り女はお前1人だ…本当に大丈夫か?」

たっくんが理事長って事は今日初めて知ったことだけど女があたし1人だということは、知ってたこと

『大丈夫、そこは問題ないよ…』

男に負けるほどあたしも弱くはない…

「ほんとに大丈夫かよ?」

たっくんは、心配そうにあたしを見たけどあたしは、大丈夫って自信があったから

『大丈夫だよ!あたしを誰だと思ってんの?』

いたずらっ子のような笑顔をたっくんに向けた

「それも、そうだな」

やっぱり心配そうな顔はしてるけどさっきよりは信じてくれたみたい

『でさ、そろそろ授業始まるんじゃないの?』

「あぁ、そうだな…もうすぐ担任が来るはずなんだけどな…」

担任か…誰なんだろ?

たっくんを見るとたっくんの顔が何か企んでいるような顔をしている

『たっくん、何考えてんの?』

疑いの目線を送ると

「ん?」

すっごいいい笑顔で返してきやがった…

「大丈夫だ、いい担任にしといてやったから!」

は?意味わかんないんだけど…