大丈夫ってか、空海の話に気力を奪われただけだ

『うん、大丈夫…』

後は、

「睡眠不足だろ…」

あぁ、魁斗が当ててしまった…

「えっ!紘ちゃん、昨日寝てないの? 」

寝てないというか

『少しは寝たんだけど、ほぼ寝てないとも言えるかもね…』

ゆうくんのところで寝たけど、ほぼ仮眠と同じくらいだ

「あー、じゃあ、悪いことしちゃったなー!俺、紘ちゃんは、ゆうくんの部屋で寝ると思っていたからなー!俺が帰る時に送ってあげればよかったね」

まぁ、残るって決めたのはあたしだから涼は何も悪くないんだけど

『大丈夫だよ、いろんなことが起こりすぎて頭が追い付いてないだけだから』

眠いのもあるが、いろんなことがあって、頭が処理してきれないんだろう…

こんなに起きるものだろうか…

もう分からない…

でも、やっぱりこーゆー空間は落ち着く

今まで居たところとは雰囲気も場所も違うけど、知り合いが居るってだけで不安が薄れてく

みんな、それぞれ好きなことをしだしたので、あたしはスマホを取り出した

霜月からメールが来ていた

メールを開くと、〔この前のお写真でごさいます。〕の1文と写真ファイルが添付されていた

開いてみると、さっき言ってたこの前の公園の写真だろう…

來一と遊んでいる写真だ

よかった、ちゃんと笑ってる

1枚1枚しっかり見ながら保存していく

そして、霜月に

〔次の週末には、帰る〕

その一言を送っておいた